層状複水酸化物（LDH）やモンモリロナイトの層間を有機物イオンにより機能化した無機−有機複合材料を創製し，その機能性材料による水溶液中の金属や有機化合物の選択的分離・捕捉技術の研究を行っている．また，LDHによる酸性排ガスの処理に関する研究を行っている．LDHやメソポーラス金属酸化物を利用した，CO2の除去・濃縮・利用プロセスの開発も行っている．

溶液中に拡散したウィルスや重金属イオンなどは簡単には回収できず，拡散により環境に対して大きな影響を及ぼす．この様な対象に対して，簡単簡便に回収する手法の一つとして磁気ビーズが開発されている．この材料を更に高機能化するために，水溶液中にて金属錯体の状態を制御し，還元反応電位と速度を制御する技術開発を通じて，低環境負荷で簡単簡便な装置のみを用いて，コアとなる高特性材料を常温で開発することを試みている．

環境調和型材料を中心とする研究開発，ならびに大学で行われている様々な研究情報収集を通じて，次世代の材料・デバイスの研究シーズの探索や，大学研究シーズと企業ニーズのマッチングを推進する．

非鉄金属製錬過程の排水中に含まれる金属を，微生物により除去・回収する新しいプロセスの開発に取り組んでいる．

準備中